MRIまでやって異常なし、突然の耳鳴りキーン、シーン漢方で克服
キーン、シーンみみなりには、ぜひ漢方薬を試して
そろそろ真夏の恐ろしい高温から解消されそうな季節になってきました。虫の鳴き声も聞こえてくるようになりました。
しかし、今年の夏は散々な目に会いました。パニック発作から自律神経失調症やら更年期障害やらあらりとあらゆる不定愁訴の症状が出てしまいました。いかに異常な暑さだったかということでしょうか。
この暑さから逃げられないと思うとカーっとのぼせが出たり(広場不安)やこの暑さのせいで、のぼせや動悸が出てしまうのではないかと不安になったり(予期不安)と大忙しでした。
特に今年初めて発症して驚いたのは、耳鳴りでした。キャンプに行って清流の流れを聞きながらリラックスしていたら何やら蝉の声が真夜中も聞こえているのです。じーじーて感じでしょうか。その後、一晩程度で治まったのですが何やらキーンという音が聞こえているのです。
流石に驚いてなじみの耳鼻咽喉科に駆け込みましたら、期待通りメチコバール(ビタミンB12)とアデホス(ATP製剤)を処方して頂きました。
初期症状のせいか、即効性があり意外とすぐ治まったのでほっとしました。
しかしまた再発するのが怖いので、メチコバールとアデホスの他に、五苓散と八味地黄丸を服用しているので症状は安定しています。
耳鳴りは、西洋医学的にも原因不明の場合が多いようですが、今回の記事ではみみなりの改善に有効な漢方薬をご紹介したいと思います。
目次
耳鳴りっててなぜ起こる
水滞の証により発症
耳鳴りの原因は、西洋医学的には内耳の血流や聴覚神経の不調などのほかに、中耳炎やメニエール病などの疾患が関係していると考えられていますが、一般には原因不明の場合が多いようです。
漢方では、耳鳴りは、めまいと同様に、主に「水」が原因で起こると考えています。身体の代謝しきれない余分な水が、頭部で脳脊髄液や耳の内リンパ液の循環に影響をおよぼすことによって、めまいや耳鳴りを引き起こすと考えられています。
めまいの記事でも紹介しましたが、耳鳴りも水滞の証(有害物質な体液の体内での停滞)に発生する症候です。
体液は腎臓にて浄化され、浄水として体内に戻され、有害物質を含む汚水は尿(痰、汗、胃液としても排泄)として排泄されます。
漢方では浄水を津液、汚水を水毒と呼び、この水毒が体内に停滞したり、過剰に生産された場合を、水滞の証と呼びます。
気逆の証により発症
耳鳴りは、めまいと同様に、気の上衡(気逆)がその原因であると考えられています。
気の上衡とは、気の流れに異常をきたして、本来下方向に流れるべき気が、上方向に激しく流れる病態をあらわしたもので、漢方では気逆と呼ばれます。
気逆には、2種類タイプの症候がありますので、タイプに合わせて漢方薬を選択すれば、効果を最大限に引き出すことができます。
気鬱の証により発症
気鬱(気の巡りが悪くて頭の方に気が滞ってしまうこと)により耳鳴りが発生する場合があります。
気鬱にも、2種類タイプがありますので、タイプに合わせて漢方薬を選択すれば、効果を最大限に引き出すことができます。
腎虚の証により発症
加齢に伴い難聴や耳鳴りが発生することはよくあるが、これは腎臓の機能低下(腎虚)が原因であると考えられます。
耳鳴りの種類と適用される漢方薬