急性の花粉症に有効な4種の漢方薬 小青龍湯・麻杏甘石湯
ぼくは、花粉症でないので、まったくその辛さや症状が自覚できませんが、色々な薬を飲んで、眠い、疲れる、だるいと泣いている人を多くみますよね。
通常抗ヒスタミン薬や抗アレルギー剤をのんだり、ゴーグルや頑丈なマスクをして花粉シーズンが過ぎ去るのをひたすら我慢し、耐えている姿を見ていると、ぼくは花粉症でなくてよかったとしみじみ思う毎日です。
さて、この花粉症にこそ、何千年も人類がひたすら自らに試し続けた漢方に突破口をみつけてみではどうでしょうか?
最新の花粉症の薬でも、ぼーとなったり、眠くなるような副作用は少なからずあるはずなので、眠くなったりしない漢方は試してみたいことろです。
また、なにより花粉症のせいで、元気がなくなるし、気持ちも落ち込むでしょうし、薬の飲みすぎによる食欲不振や胃腸障害もおこることは容易に推測されますよね。
鍼灸師の先生に、インフルエンザを1か月くらい前に発症してしまった話をしたら、「抗ウイルス剤で数日で治るのだけど、結構体力を持っていかれるんだよね、針で流して(経絡をつなげる?)、お灸もしておきましょう。漢方でいう補剤ね」って言われました。
花粉症の攻略は、これだって思いました。笑
花粉症だけではなくすべての病気に対する東洋医学の考え方なんだろうな。
花粉アレルギーの症状だけを抑え込むのではなく、体質を根本的に改善して、乗り越えられないか研究します。
漢方薬はずっと飲み続けて体質を改善していくことが得意分野ですが、今回紹介する小青竜湯や葛根湯のように症状がある時だけに使うものもあります。(頓服薬:一日に何回ときめず、症状が出た時に服用する薬)
今回は、飲み続けて花粉症に強い体質を作る漢方薬ではなく、症状が出た時に服用する漢方薬を調べました。
よく、花粉症には小青竜湯が病院で処方されますが、漢方はそんな単純なもののではないようです。鼻水やくしゃみが出ている程度なら小青竜湯で良いれども、痒くなったり、微熱を感じる(炎症)ようになったら効かなくなる。麻黄、杏仁、石膏、麦門冬の出番らしい。
花粉発生の初期:余分な水が停滞(証:湿痰)している体質の人は、花粉が出始めの時期に、水溶の鼻水が出るがでると思いますが、その時期は、小青竜湯。
花粉発生の中期:花粉は、節分から桜の咲く季節まで(スギ花粉)飛び続けますが、その時期になると鼻や喉に炎症が出て、目の周りや口や鼻の中がが痒い、軽い風邪(微熱がでている感じがする)ようになります(余分な水分が停滞し、炎症が出ている:湿熱)。このような時期は、麻杏甘石湯や越婢加朮湯。
花粉発生の後期 :花粉症が4月くらいまで続くと、体内の水分が不足(陰虚)し、喉が渇きやすく、粘膜が乾き咳、鼻づまりが発生します。このような時期になると、荊芥連翹湯、辛夷清肺湯。
漢方処方、生薬知識
小青竜湯:麻黄,芍薬, 乾姜, 甘草, 桂皮, 細辛, 五味子, 半夏
麻杏甘石湯:麻黄, 杏仁, 甘草, 石膏
越婢加朮湯:麻黄, 石膏, 白朮, 附子, 生姜, 甘草, 大棗
荊芥連翹湯:当帰, 芍薬, 川芎, 地黄, 黄連, 黄金, 黄柏, 山梔子, 連翹, 荊芥, 防風, 薄荷, 甘草, 芷白, 桔梗, 柴胡
辛夷清肺湯:辛夷, 知母, 百合, 黄金, 山梔子, 麦門冬, 石膏, 升麻, 枇杷葉
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麻黄
発汗、鎮痛、鎮咳、去痰、利尿作用があり、発熱悪寒、頭痛、身体疼痛、骨節痛、呼吸困難、喘咳(ぜんがい)、黄疸などを改善する薬方に配合される。
杏仁
鎮咳、去痰、便通の目的で漢方用薬に配合される。
石膏
とくに肺の熱や炎症をしずめる働きと利尿作用があります。咽喉炎、口内炎、肌のほてりなどの熱や炎症をしずめるのに有効。
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