冷えからくる関節のむくみ・疼痛や手足の痺れの漢方薬治療
冷えが原因の関節痛・腰痛・神経痛には、附子剤が第一選択薬
冷え性の人は、体の冷えとともに、少なからず腰痛、神経痛、関節痛などの様々な疼痛(ずきずきとうずくように痛むこと)に悩まされていると思います。
どの疼痛も冷やした方が痛みが和らぐのではないかと思いがちですが、温めてやることも多くの痛みの解消に効果があります。バップ剤やシップ剤も温寒両方ありますしね。
漢方は、外皮より温めたり冷やしたりというよりも、体の中から温めるイメージではないでしょうか?
今回も冷えの体質を退治することにより、様々な疼痛を解消できる漢方薬を紹介します。
目次
附子剤:冷えによって悪化する関節の腫帳・疼痛、手足の痺れ
冷えを感じて、関節の痛みや手足の痺れには、附子(トリカブトからアコニチンという毒物を抜いたもの)という生薬が使用されます。
トリカグトから毒を抜いた生薬と言え、ちょっと恐ろしい気もしますが、これがとっても効きます。僕は、八味地黄丸を常用していますが、ポカポカというよりカッカという感じでしょうか?
- 八味地黄丸
- 桂枝加苓朮附湯
- 桂枝加芍薬智母湯
- 大防風湯
生姜剤:四肢の冷え(両手・両足の冷え)、関節痛を改善する
- 苓姜朮甘湯
- 大防風湯
- 当帰湯
紹介した漢方薬と構成生薬
八味地黄丸
地黄、 山茱萸、山薬、沢瀉、茯苓、牡丹皮、桂皮、附子末
桂枝加苓朮附湯
桂皮、芍薬、蒼朮、茯苓、附子、生姜、大棗、甘草
桂枝加芍薬智母湯
麻黄 , 防風 , 桂皮 , 芍薬 , 生姜 , 知母 , 朮 , 甘草 , 附子
大防風湯
当帰 , 芍薬 , 地黄 , 黄耆 , 防風 , 杜仲 , 朮 , 川芎 , 人参 , 羌活 , 牛膝 , 甘草 , 大棗 , 生姜 , 附子
苓姜朮甘湯
茯苓、白朮、乾姜、甘草
当帰湯
当帰、桂皮、芍薬、半夏、厚朴、人参、黄耆、山椒、乾姜、甘草
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