冷えの体質を漢方で変えよう。第一選択の漢方薬は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯 人参湯 安中散
冷え症の体質改善は、漢方の最も得意とする分野です
女性や高齢者に、冷えで辛い、浮腫む、節々が痛い、だるい、お腹が痛い、下痢する、のぼせる、月経異常があるなどの症状を訴えてる人が多くないですか?
冷え症は、体質、体調の異常を教えてくれているのです。病気になるかもしれないサインなのです。
でも、クリニックに行っても、たいていは冷えでは病気に認定してくれませんし、薬も処方してくれません。
当事者にとっては、とても辛くて立派な病気なのです。
西洋療法で治療してくれない冷えのような症状には、漢方はとても有効な治療法なのです。
一言に冷え症と言っても、指先や足先が冷えて痛いとか痒いといったしもやけのような症状から、胃炎、頭痛、めまい、関節痛などを悪化させたり、発症させる場合もあると思います。
また、体の芯から冷たい、手足の指先が冷たい、腰から下が全体に冷たいなど、冷えを感じる場所によって冷えの原因が異なってきます。
漢方は、冷えの改善に有効な治療法です。
冷えの原因や冷えが引き起こしている症状によって、漢方薬を細かく使い分ければ、効果を最大限引き出すことができます。
今回は、冷え症の原因、体を温める生薬、冷えが引き起こしていると考えられる症状と適用される漢方薬をご紹介します。
目次
冷え性の改善に使用される生薬
冷え症に使用される漢方薬には、下記の温熱薬といわれる生薬が使用されます。
冷えの原因は、4つに分類されます。
一口に冷え性と言っても年齢、性別、体調によって原因は違ってきます。下記に、冷え症の原因を列記しますので、自分の症状は何が原因か考えてみてください。僕は、年齢も50歳を超えているので、熱エネルギーそのものを作る能力が減少していると判断しています。
冷え症の種類による漢方薬の使い分け
冷えの症状によって、漢方薬を細かく使い分けなければ、効果を最大限引き出すことができません。
冷え症によって、全身の寒気、足や指先の冷え、しもやけが発生することが一般的な症状ですが、冷えによって胃腸の調子が悪くなったり、頭痛や精神障害を起こしたりすることがあります。
漢方では、これらの症状を細かく分類し、これらの症状にあった漢方薬を選択することが必要です。